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放蕩記

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マンダリン オリエンタル バルセロナ・旅行記

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ルセロナはスペインの北東部、地中海に面するカタルーニャ自治州の州都だ。スペイン第2の都市で、サグラダ・ファミリアなど世界遺産の宝庫でもある。マンダリン・オリエンタル・バルセロナはバルセロナの高級ブティックや、ガウディらの手がけたモデルニスモ様式の邸宅が並ぶ「グラシア通り」に2009年11月に誕生した。元銀行の重厚な建物は、カタルーニャ出身のデザイナー、パトリシア・ウルキオラ女史によって洗練されたモダンな内装に作り替えられた。マンダリンブランドのラグジュアリー感と、わずか98室の小規模なホテル故の機能性が両立している。今回、2012年日本はゴールデンウィーク、欧州連合はメーデーをはさんで4連休だったその時、このホテルに5連泊したのでレポートしてみたい。

 まずは上の写真は重厚な正面玄関。バルセロナ空港からの送迎をリクエストしていたので空港から約15分、メルセデスS600-ロングでこの玄関に乗りつけるや、待ち構えた数人のスタッフの出迎えを受ける。満面の笑みを浮かべたスタッフ達の動きが素早いので運転手にチップを渡す隙もなかった(スペインではチップは渡しても渡さなくてもどちらでもいい)。女性スタッフにエスコートされながらチェックインは部屋で行うと説明を受ける。館内の簡単な説明を受けながら、部屋に案内されると、すでに荷物は到着していた。素早い。チェックインを済ませて、新聞は日本語新聞でも受け付けると言われたのでリクエストしたが、残念なことについに新聞が届くことはなかった。読む時間もなかったので苦情は言わずじまいだったが。

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重厚な玄関をくぐると絨毯をしきつめた渡り廊下へと続く。

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見上げればアトリウムの壁にはランダムに窓が開口している。これらキャットウォークとアトリウムはスタイリッシュな演出だ。エントランスはホテルの顔。石造りの重厚な外壁と、近未来的な内装の対比は客人に鮮烈な印象を与えるに違いない。

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フロントロビーのソファに座ってエントランス方向を見たところ。

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レセプション。随所にウルキオラデザインの蜘蛛の巣状パネルが見られる。

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館内のレストランの一つ、ブラン。奇抜ながらフェミニンというところが、ウルキオラらしいデザイン。

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バンカーズ・バー。旧銀行の貸金庫を壁に転用したデザインとなっている。重厚感がある。

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エレベーター。黒い部分にルームキーをかざしてロックを解除してから階ボタンを押すしくみ。エレベーターのセキュリティーは今や高級ホテルの常識であろう。

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エレベーターホールにはこのような休憩所?がある。小粋な演出だ。

 さて部屋の中を案内しよう。今回は部屋でのんびりする予定もなく、5泊もするのでさすがにスイートはもったいないだろうと、普通のゲストルームにした。デラックス・テラスという下から2番目のカテゴリーだ。1泊約500€。32平米。眺望は中庭。テラス付き。キングサイズベッド。バスルームは曇りガラスで仕切られておりバスタブとシャワールームが独立しているタイプ。ネット環境は備え付けのケーブルでも無線でも可能だが、有料で1日18€。

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入ってすぐ、壁が鏡になっている。左の曇りガラスがレストルーム。

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落ち着いた色合いの空間。テレビはサムスンではなくAQUOSなのが日本人には嬉しいが、残念ながらNHKは映らない。

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ふかふかのベッドと枕。スリッパはルームキーピング毎に新しいものに取り替えられる。

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ベッドサイドのペンダントはウルキオラの代表作だ。

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ウェルカムフルーツ、マカロン、ミネラルウォーター。ミネラルウォーターはルームキーピング毎に補充される。

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洗面台は一体型の浅いシンクで見た目はスタイリッシュ。しかし排水溝を閉じることができないのでコンタクトレンズの取り外しに注意を要する。歯ブラシや髭剃りも含めてアメニティは日本のホテル同様に揃っている。スイートではないのでバスアメニティはホテルオリジナルのものだ。

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蛇口のデザインは使い勝手がよい。

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バスタブは充分に広いがシンプルな形状なので掴む所はない。左の扉はトイレ。

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日本のようなシャワートイレではない。

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シャワールームには扉はないが通路の奥にあるような間取りになっており、充分な広さがあるのでシャワーの水が外に飛び出すことはない。しかしその床が滑りやすく、滑り止めマットがそなえられているものの全部をカバーしきれないので注意が必要だ。プリミティブなデザインは素敵だが実用的ではない。天井の照明は充分な湯量のレインシャワーを兼ねている。

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手持ちのシャワーの形状はこれだ。シンプルで美しい。しかし我々が日常使っているシャワーの取っ手の方が手に馴染み滑らず実用的だ。ここまで見てきたように、シンクの形状、バスタブ、トイレ、扉のないシャワールームの構造と床、シャワーの取っ手に至るまで、形状は美しいがどれもが実用的ではない。しかし私はそれをこのホテルの欠点とは思わない。住み続けるなら実用性は重要だ。しかし我々は旅をしているのであって、長くて1週間ぐらいしか逗留しないのだ。旅という短期間の非日常を味わうためなら実用性など問題ではない、と思う。

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ベランダ。取り立ててどうということもない。

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バルセロナの町は上空から見ると漢字の口の字が碁盤の目のように並んでいるのだが、その口の真ん中がそれぞれの区画の中庭になっている。マンダリンの中庭もそのような場所にある。ミモザガーデンと名付けられたその庭はテラスレストランになっている。向かって正面と両横は一般のアパートであろう。生活感ただようその景色はあまりきれいなものではない。グラシア通り側の眺望の方がよいのではないかと思われた。

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手入れは行き届いているようだ。

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中庭の右上の部分には他の建物のコートがあり、いつも子供達が球技をして楽しんでいた。学校か何かだろうか?

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ホテルのルーフテラスはこの時期クローズしているが入ることはできる。屋上プールは開放的で眺めは良い。

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グラシア通りの景色。画面正面のモデルニスモの建物は、左から順に、カサ・リェオ・モレラ(モンタネール作。1階にはロエベの2号店が入る)、カサ・アマトリェール(モンタネール作)、そしてガウディ作の世界遺産のカサ・バトリョである。

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サグラダ・ファミリア側の景色。左にサグラダ・ファミリア、右に水道局の建物トラ・アクバル(別名坐薬…笑)、新旧アーキテクチャー対決の構図である。

【総評】クラシックとモダンの融合、抜群の立地、小ぶり故のフットワークの良さ、実用的ではないがデザインのよい調度品、寝心地の良い寝具、ルームサービスは正確で礼儀正しく、ドアマンは特に愛想が良く、とりわけレストランスタッフの振る舞いは完璧だ。取るに足らない不満はあるものの、さすがマンダリンと思える満足感はあった。尚、メインレストラン「モーメンツ」は素晴らしいクオリティなので別件で記事を書きたい。
 
 

Category - マンダリン・バルセロナ

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