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放蕩記

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京都吉兆 嵐山本店

Category - 日本料理
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ランドはその品質を落とすことなく維持することで長く評価されていくのだろう。だがブランド価値はそれだけで決まるのではない。品質だけなら他社も追随してくる。高名なブランドには歴史と実績がある。

1万円の料理の材料費はいくらだろうか? 技術料、人件費、設備費は? ではそれが5万円になったらそれぞれ5倍になるだろうか? 答えはNoに違いない。5万円の料理を出す店は当然良い材料を使い、優れた技術と設えの元に振る舞われるに違いない。だがそれだけが1万円の料理との違いではない筈だ。その差はブランド力である。地方で評価されている店と吉兆のブランド力の差は5倍以上の差があると見ていいだろう。

だから京都吉兆で大満足とは言えないまでも普通に満足できたなら、一人5万円の料金は理に叶っておりコスパが悪いことにはならない。今回二人で13万円(5万円のコースとクリュッグハーフとノンアルコール+税サ)の飲食代だったが無駄な買い物をしたと思えないのはそういうわけだ。

さて京都は都会なのに世界遺産のお寺がそこかしこに点在し、この季節、嵐山まで来ると緑豊かな別世界が広がるという素晴らしい場所である。さすがに世界に冠たる観光地だ。その嵐山のランドマークとも言える渡月橋の傍に位置する高級料亭が京都吉兆嵐山本店。リッツカールトン京都からのタクシーで吉兆行きを告げるのは型にはまって気持ちがよい。帰路も同様。時間にして約30分の距離。陽の当たる庭も見たいために日没前に予約してあり、予約時間10分前に到着する。タクシーが門をくぐると男性スタッフがかけより、予約名を聞かれるのはイマイチ。このクラスの店なら名前を類推すべきであろう。靴を脱ぐときにすかさず腰掛けを出したのはよい。

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部屋は1階の庭が見える角部屋。角なので広く開口しており庭の眺めがよい。庭への引き戸のガラスが微妙に湾曲しており、聞くと大正時代に作られたもので割れたら修理する職人がいないのだとのこと。部屋は床の間付きの10畳で、庭に面した廊下部分は他の客が通れないようになっているためそこも含めると20畳ぐらいの感覚になる。香がたかれており、我々が入室すると同時に卓上の香炉が床の間に移された。襖と中の廊下をはさんで隣の部屋からの内容は分からないが喋り声が聞こえる。英語だったので外人さんだと思うが、他にも外国のお客がいるようで、海外でも有名な吉兆の外国人客の割合は多いのだろう。因みに宿泊したリッツカールトン京都では8割が外国人客だとのことで驚きだ。

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季節がら床の間には菖蒲と五月人形が飾られていた。古い人形かと女将に聞くと30年前に息子が生まれたときに湯木貞一から贈られたものだとのこと。女将は三代目徳岡邦夫さんの奥さんだからその息子さんは四代目。今はここ三代目の元で修行中だとお聞きした。女将は最初のお酒のお酌と食後の挨拶の時に顔を出し、それ以外は担当の若い女中さん(5年目とのこと)が給仕をした。若いがしっかりした人で悪くない。ただ料理の説明はもちろんあるが、細かいことや、器のことなど我々が質問しないと話さないので、奥ゆかしいのが好みの人はよいのだろうが、少々もの足りなかった。

料理は、まずは梅昆布茶・お祝いのお酒に続いて向付・煮物椀・造里2種・箸休・八寸・焼物・焚合・御飯・果物・菓子・抹茶・茶。内容は写真の通り。

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向付の水引や八寸の鯛の器、果物の鶴など、結婚30周年記念ということでお祝いの一手間が加えられていた。3時間ほどの会食。美味しくないものは一つもない。食材もおそらく最高のものを使用しているのだろう。料理はテンポ良く運ばれてきて、量も我々に丁度良く(ということは一般的には少ないのではないか? 外人さんは大丈夫だろうか。日本料理は量が少ないという知識はあるだろうけれど)気持ちよく完食できた。名古屋の京都吉兆支店も利用したことがあるが、もう一度訪れるとしたら嵐山にしたいと思う。

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