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放蕩記

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ザ・リッツ・カールトン京都・旅行記

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・リッツ・カールトンは世界で最も有名な高級ホテルの一つだ。日本では1997年に大阪に初めて出店し高級ホテルグループ日本進出の先駆けとなり、その後2007年に東京ミッドタウンへ、2012年には沖縄の高級リゾートホテル「喜瀬別邸」を改築し出店、そして2014年2月に京都に出店した。このように日本国内の最重要拠点ばかりをターゲットに、たたみかけるように進出した外資系ホテルグループは他に存在しない。しかもそのどれもがリッツカールトンの名に恥じぬ最高級グレードのホテルであるのはさすがだ。

 最高級グレードのホテルがなぜこうも矢継ぎ早に開業できるのだろうか? リッツカールトンだけではない。例えばフォーシーズンズにしても、星のやにしても、次から次へとハイグレードな宿を開業していく。お金がありあまっているのだろうか? そうではない。大阪のリッツカールトンは実は経営は阪急ホテルで、運営をリッツカールトンに委託している。また沖縄のリッツカールトンを所有しているのは喜瀬別邸の金秀グループで、運営をリッツカールトンに委託。そして京都のリッツカールトンは長らく藤田観光が所有する「ホテルフジタ京都」だったが、2006年に積水ハウスが土地と建物を買い取り、そして積水ハウス自身が新築した建物でリッツカールトンが経営運営しているものだ。リッツカールトン自体が経営しているのは東京と京都、リッツカールトンが新築したのは東京だけで、しかも土地を所有しているわけではない。このように世界展開しているホテルグループは、既存のホテルを改築したり、その土地ごとのオーナーと業務提携する形で拡大していくことが多い。そこにはオーナーにとってはブランド力とノウハウを得ることで経営が成功する確率が格段に上昇する一方、経営難になった場合にはブランド側の損害が少ないという両者のメリットが存在する。こういった現代のホテル経営の裏側を知って私は合点がいったという次第だ。因みに私などは「リッツ」と聞くとリッツカールトンではなくパリのヴァンドーム広場にあるリッツの方を連想するが、リッツカールトンとリッツは全く別のホテルだ。パリのリッツは世界で最も有名で格式が高いホテルであり、ダイアナ元妃と、このホテルを所有するエジプトの大富豪アルファイドの息子が事故死する直前にここで食事をしたことでも知られている。だからリッツカールトンのことはリッツと略さずにちゃんとリッツカールトンと言うことにしたい。

 リッツカールトン京都の立地は先に述べたとおり旧ホテルフジタの跡地で、京都市役所の近く京都市のど真ん中の鴨川沿いに位置する。川に面した間口が広い長方形で、京都市特有の高さ制限のため低層の建物となっている。高さが低く横に長い建物は、平屋などの日本家屋を連想させる。5階建てで客室数は134室と少ないことで、平均客室面積は50㎡と広い。

 タクシーで乗り付けると、目立たず控えめな入り口から車寄せに入る。ベルボーイが一人。トランクを開けて荷物を取り出す。「○○様ですね。荷物はお部屋にお運びしておきます」「どうして名前が分かったのですか?」「リッツカールトンマジックということでお願いします(^^)」なるほど良い応対だ。まあ、あとから考えてみると荷物にタグがあったのでそれを確認したのだろうと思うが。車寄せからエントランスまでは緩やかな勾配を水が流れ、さりげなく鴨川の流れを連想させる。

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 パブリックスペースの内装はリッツカールトンと積水ハウスが威信をかけただけあってとても上品だ。シンプルで上質。デザイナーはピーター・レメディオス。館内には「源氏物語」をテーマに394もの芸術作品が展示されているらしい。特筆すべきは冒頭に示したパブリックスペースの大きな盆栽と、各部屋に置かれている小さな盆栽である。これにはよほど手間がかかっているに違いない。またアメニティにAspreyが使われていることに関連してか、館内にもAspreyのような良い香りが漂っている。

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 こういった美術品をゆっくりと鑑賞する暇もなく、ただちに着物のスタッフが現れて部屋へ案内される。チェックインはゆっくりお部屋で、というわけである。男性スタッフは普通の制服だが、女性スタッフの衣装は、着物の人と、着物からヒントを得た洋服の人がいる。制服だけ見てもセンスの良さが際立っている。次の写真のように、エレベーターホールの椅子ですら座面が微妙に湾曲している懲りようだ。

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 宿泊したのは最も安いカテゴリーの「デラックスキング」(それでも73,000円。税サ込で89,089円だが)。Amexコンシェルジェを通したので(ゴールデンウィークのためアップグレードの部屋はなかったのだが)100ドル分の特典(ルームサービスの食事で使用した)と16時までのレイトチェックアウトと朝食がついた。部屋によって45-62㎡と差があるがこの部屋はゆったりした広さに感じた。中心にベッドがあり、窓際にはテーブルと椅子、そして盆栽。壁に埋め込まれた大きなテレビは手動で引き出すことができる。壁際にはクローゼットとバーがあり、コーヒー用と紅茶用それぞれのネスプレッソマシーンがあり、コーヒー紅茶は無料。引き出しにはオーパスワンなど高級ワインが準備されている。洗面コーナーの鏡にはテレビが仕込まれている。京都産の小物入れや石鹸、Aspreyのアメニティ。浴室は浴槽とシャワーとレインシャワー、洗い場があり、桜の花びらが舞うような意匠の壁が秀逸。チェックイン手続きをしている間、着物のお姉さんがお茶を入れ、他のスタッフがウェルカムフルーツの苺を運んできた。

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 ルームサービスを頼んだときに聞いたのだが、このホテルの外国人客比率は80%だとのこと。残りの20%は東京か名古屋だとのこと。開業当初は外国人客が50%と見込んでいたそうだ。

 夕食は吉兆に行ったので利用していない。朝食は1Fのレストラン「ラ・ロカンダ」でバイキング(または和定食も選択可能)。ここには藤田財閥の創始者、藤田伝三郎の京都別邸だった「夷川邸」が移築されて個室として利用されている。広く高級感のある快適なレストラン。バイキングの種類、味ともに合格点。卵料理は別にサーブされる。

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 宿泊した感想では特に欠点が見当たらない。強いて言えば料金が高いことか。無料の館内の美術鑑賞ツアーなどもあったようで参加しそびれたのが悔やまれる。機会があればホテル内のレストランでのディナーや、スパ、プールなども利用してみたいものだ。

Category - リッツカールトン京都

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