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放蕩記

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強羅花壇・旅行記

Category - 強羅花壇・箱根
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読んだ海外の旅行本で、日本で行くべき3つの宿が紹介されていた。「あさば」と「ベネッセハウス」とそして「強羅花壇」だ。私はこの3つの宿には必ず行くと決めていた。ベネッセハウスには何度も宿泊して最高にお気に入りの宿になっている。あさばには5年前に行ったがここも最高だ。一方2013年に刊行された「FOODIE TOP 100 Restaurants」には日本から29軒が選ばれており、強羅花壇も入っている。そういうことで強羅花壇には格別の期待があった。

昨年の大涌谷火山活動の影響も完全になくなったとは言えない箱根。しかしさすがにGWの強羅花壇は良い部屋から早々に埋まっていった。昨今の高級旅館の先駆けとも言える強羅花壇。肩を並べる宿が続々と誕生している昨今でも、宮家の別邸であった伝統と格式で他とは一線を画していると言えよう。番頭や仲居さんの対応が優れており、さすが一流と感心させられるものであった。

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例えば、到着したのはチェックイン(15時)の2時間ほど前。車に歩み寄る番頭さん。チェックインまで時間があるので近くの美術館に行こうと思うのだけどと語りかけると「まずは館内でおくつろぎください。お荷物は運び込んでおきましょう。美術館の割引券を差し上げます。お車は駐車しておきます。美術館へは送迎させて頂きます」との対応。黒塗りのベンツSハイブリッドで送迎。美術館入り口で運転手がドアをあけて降り立つと、入館待ちの人々の視線がくすぐったいものであった。

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また有名な回廊など、建物の美しさにも特筆すべきものがある。宿泊したのは離れの部屋で、1室2名利用で1人¥65,000。これでも中ぐらいのランクの部屋である。2013年に改装されたこの離れは、野趣あふれた庭を本館から40mほど下ったところに一軒家として建っており、本間12畳、広縁4畳、シャワールーム、洗面シンク1台、シャワートイレと、こぢんまりした間取りで、6畳ほどのスペースの露天風呂も居心地がよくとても気に入った。仄かに硫黄臭が感じられる程度のほぼ無色無臭に近い源泉は、気持ちの良い湯だ。加水、加温は行われていない。露天風呂のまわりには野趣な植栽がなされ、木々や山の景色を見ながらの入浴となる。離れのため他からの視線は皆無だ。かといって夜でも寂しさや怖さを感じるような孤立感はなく、本館との丁度良い距離感が保たれている。

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食事は、まずウェルカムの抹茶と蓮根餅が美味しい。夕食と朝食は部屋食の部屋もあるが、この部屋は本館レストランでの食事となる。それはそれで嬉しいことだ。なぜならこの本館こそが昭和5年、閑院宮載仁親王が夏の避暑用に岩崎康弥氏所有の土地を譲り受け建設した別邸なのだから。当時は窓越しに壮大な花壇が広がっており宿の名称はそこから来ていると聞いた。1階に個室が1つ、2階に大部屋と3つほどの個室がある。1階の個室で頂く。昭和初期の意匠がそのまま残されている落ち着いた雰囲気の部屋だ。部屋担当の仲居さんが給仕をしてくれる。

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大部屋。
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ドリンクメニューは非常に充実している。Kenzo Estateのラインナップも多く、ほとんど手に入らない森伊蔵750mLが何と1万円で提供されてもいる。これは蔵元と直接取引しているから可能となったもので、土産店でも購入できるので私が焼酎好きなら迷わず購入していたところだ。充実のラインナップから私が選んだのは大好きなのクリュッグのハーフ(¥20,000)である。これが美味しかったことは言うまでもない。

総料理長、小林誠の卯月の夕食献立は約10品の京都懐石。即ち、先付、八寸、椀、造里、焼物、焚合、進肴、御飯、止椀、香の物、水菓子、甘味。正統的な和食である。どれも美味しいのだが、感動的な美味しさや、驚きといったものはない。蒸し鮑の肝酢や、うすい豆すり流しなど美味しい記憶が残っているものもあるにはあるが、お造りがイマイチなのは残念。また肉料理は和牛のローストだったが、ここで冷たい料理ではなく熱いステーキが欲しかった。新生姜の御飯は味も、堅めの炊き方も好みでとても良かった。多すぎず少なすぎず、女性でも安心できる量である。ただ全体的に印象に残るものも少なく、どれもが日本人に馴染みのあるものであり、何を食べたのかはっきり記憶できないぐらいだ。

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朝食も同じ個室で、同じ仲居さんが担当してくれる。和食と洋食が選べるが和食を選択。メインの魚が選択制で私は銀鱈西京焼き、妻は焼き鯵。梅抹茶からスタートし、フレッシュオレンジジュース、昆布・塩・鰹節で頂く豆乳豆腐、その場で焼かれる海苔、出汁巻き玉子、焚き合わせ、椀、土鍋御飯、ピンクグレープフルーツに蜂蜜ゼリーをかけた物と盛りだくさん。朝食も丁度良い味と量なのだがやはり印象は薄い。

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他の施設としては旅館には珍しくプールとジムがある。水着、フィットネスウェア、靴は1,100円(靴だけなら580円)で借りることができる。プールはジャグジーも備える。利用する人が少ないのでお薦めだ。スパもある。このように旅館ながらホテル並みの施設を備えているところも外国人に喜ばれるのかもしれない。仲居さんに渡した心付けには、会計の時にお礼が書かれた領収書とお返しのお菓子が渡された。

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