湯宿 草菴・旅行記

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湯宿草庵

菴は出雲空港から車で10分ほどの場所にある湯の川温泉の宿です。湯の川温泉は和歌山県龍神温泉、群馬県川中温泉とともに日本三美人の湯とされています。この温泉は日本神話に登場する女神、八上姫が見つけたとされています。2016年8月お盆休みに3泊4日で宿泊しました。県営名古屋空港から出雲空港までFDAで1時間。あっという間です。草菴を拠点に、空港で借りたレンタカーで出雲大社や松江市、足立美術館などを観光しました。空港から草菴までは10分弱の道程です。
 
 草菴の歴史は古く、昔は魚屋だったのが50年ほど前に湯宿となり、2004年にリニューアルして現在の形になったとのことです。リニューアルの際には日本全国から古民家を移築し、家具には主に英国のアンティークを使用し、同時代の西洋と東洋の融合をテーマにしました。半露天風呂付きの5部屋と、部屋風呂の無い12部屋の合わせて17室。そして6種類の貸し切り風呂があります。部屋食ではなく、朝夕食とも食事処「すゞ奈」の個室で供されます。夕食は6時か6時半、朝食は8時か8時半からの開始と決まっており、夜も朝ももう少し遅い時間設定があればよかったのにと思いました。以前はバー棟もありましたが、その建物は2016年3月に新しい客室にリニューアルされました。

 私たちが利用した部屋は、100㎡で半露天風呂が付いた「仙」です。フロント・レストラン棟の近くに位置する「紫雲閣」という客室棟の1階にあります。紫雲閣は2012年に120年前の建物を移築したもので、1階には半露天風呂付きの3部屋とラウンジ、2階には風呂無しの4部屋があります。

 仙の家具は同時代の英国アンティーク。リビングには「星のや」と違ってテレビがあるので、今回は特にオリンピック観戦で大変助かりました。冷蔵庫にはミネラルウォーター、ビール、野菜ジュースが入っていて、無料で、消費しなくてもルームキーピングの度に追加されていきます(あまり飲まなかったため最終日には大量になり飛行機でなければ持って帰りたいところでした)。寝室は広めのツインベッド。4畳半の畳の書斎もあります。洗面とトイレは人感センサーでの照明が便利。特筆すべきは21㎡の半露天風呂リビングです。直径160cmの円形のヒバ浴槽、床はヒノキ。洗い場にはもちろんシャワーがあり、休憩用のベッドや庭付きのテラスもあります。湯は源泉掛け流し、透明でほぼ無臭の柔らかい湯です。6種類の貸し切り風呂も利用してみましたが、やはり部屋付きの風呂が一番リラックスできました。ただこの季節、夜間も網戸にして庭へのドアを開けっ放しにしていましたら(防犯上は大丈夫な雰囲気)、朝風呂はぬるくなってしまい失敗しました。

 さすがに3日とも同じ宿の夕食、朝食は… とも思いましたが、宿を替えるのも面倒なので。旅館はホテルと違って食事付きですし。3日とももちろんメニューは異なる和懐石です。山崎要一郎は2004年リニューアル時からの調理長。草菴の前身が魚屋なのが関係あるかどうかは分かりませんが総じて魚が美味い。野菜も美味い。御飯も美味い。ただし醤油は甘口で好みではなかったので、お造りは塩などで頂きました。肉は島根和牛でミートローフ、モモ肉ステーキ、ロースたたき漬けが出されましたがこれらはあんまり… 。全般的に器にも凝った創作和食系で今風のベクトルです。味は薄めで素材の味がよく分かります。夕食、朝食ともに種類が多く、量は、私たちにはギリギリ食べきれるぐらいといったところで、毎回お腹がいっぱいになってしまいました。ドリンク類は多種あり、特に島根の日本酒が豊富にそろえられています。

 何を質問しても的確に答えられる優秀な一人のスタッフさんがしばしば私たちの対応してくれましたが、料理を持ってくる人が毎回変わるなど、従業員の数が多いことが逆に高級感を損ねる結果にもなっています。旅館というよりも高級ホテルのような対応ですね。やや気になる対応もありましたが、概ね従業員の感じが良い宿だと思います。

駐車場の向こうに草菴の建物が見えます。
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従業員がすぐに出てきまして荷物を持ちます。門をくぐります。
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フロントでチェックイン
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重厚な椅子です
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フロントの奥のレストランの一室には棟方志功の絵が飾られています
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宿泊棟の一つ「紫雲閣」(優秀なスタッフの後ろ姿)
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「仙」玄関
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リビング
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出雲銘菓「生姜糖」
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小間
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寝室
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寝室の天井の意匠
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英国製アンティーク家具
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洗面所。アメニティはPOLA、悪くない。
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半露天風呂リビング、ヒバ造りの浴槽とヒノキの床
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洗い場
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休憩ベッド方面
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ウッドテラス方面
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おみやげ店
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フロント・レストラン棟。灯籠に「だんだん」「おちらと」と書かれており、島根の方言でそれぞれ「ありがとう」「ごゆっくりと」の意
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振り返って紫雲閣方面を見る。路の両側に木々が生い茂っている。
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貸し切り風呂のある一角
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繁忙期だったが宿泊者数が少ないので結構空いている。各風呂の扉にこの札を下げると貸し切りになる。
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岩風呂
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石風呂
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漆風呂
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檜風呂
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瓢箪風呂(15:00-19:30は女性共同風呂)
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来待石風呂(15:00-19:30は男性共同風呂)
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島根県出雲市 湯の川温泉 「湯宿 草菴」ウェブサイト
紫雲閣「仙」半露天風呂付き特別室 2人1室 1泊2食 ¥80,000(1人¥40,000)
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