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放蕩記

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パテックフィリップ / Calatrava5119

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い起こしてみれば、私は今までほとんど自分で時計を買ったことがなかった(愛妻にはクレドールや、ローマの本店で購入したブルガリをプレゼントしたがそれはまた別の話)。大事にしまってあるクレドールは25年前、家内の父から結納返しに貰ったものだし、仕事中にはめているハミルトン・カーキは10年程前に携帯電話のキャンペーンか何かで当たったもの、お出かけの時に使っていたロレックスは数年前に他界した父の形見だ。そんな私が何を思ったか、昨年の自分の誕生日に自分で買った時計がこのパテックフィリップ・カラトラバ5119イエローゴールドだ。

現在は腕時計ブームなのかそうではないのか私にはさっぱりわからない。愛読している雑誌「Pen」などではしばしば特集が組まれるし、本屋に行けば腕時計雑誌が山積みだ。一方で、携帯電話の普及に伴う若者の腕時計離れがニュースにもなった。しかし手軽なステイタスシンボルとして、男性の腕時計が根強い人気を保っていることは間違いなさそうだ。雑誌などでリサーチした後、気になる時計を目当てにショップに出かけて実際にはめてみたりして、やがて辿り着いたのがこのカラトラバだった。

時計好きの人には釈迦に説法(興味のない人には馬の耳に念仏)だが、パテックフィリップは名実共に時計業界の頂点に君臨するブランドだ。1839年創業以来、機械部品をはじめ全てを自社生産するマニファクチュール。高級時計のオークション落札価格上位30位のうち21位までを独占。大正・昭和・今上天皇、英国女王、トルストイ、チャイコフスキー、アインシュタインなど錚々たる著名人が愛用。全ての時代の部品は永久に保存され、どの時代のパテックでも完璧にメンテナンスされるという。カラトラバ5119はそんなブランドの象徴的モデルであるとともに、エントリーモデルでもある。つまり最も有名で最も安い商品なのだ。写真を見て頂けば分かるようにそのクラシカルなデザインは良く言えば、はやりすたりがなく飽きが来ない、悪く言えば地味である。Patek Philippeのロゴを見なければ(あるいは知らない人はそのロゴを見ても)100円ショップの時計と区別が付かないかもしれない、とは言い過ぎだろうか。

しかし近頃流行の高級時計はどれもこれも大型化しているのが気に入らない。その点このモデルは直径36mmで、日本人の華奢な腕には丁度良い。薄くて、裏はシースルーバックで、ジュネーヴシール(最高品質の証)が刻印され宝石が埋め込まれた部品が微細な動きをするのを見ることができるという豪華さ。クルー・ド・パリ(パリの爪)と呼ばれる小さなピラミッドが連なったようなベゼル(ケース)が美しい。手巻きなのが心配だったが、店員の「普段はしまっておいて、週末に取り出し、巻き上げるのです。そしておしゃれしてレストランに出かける。手巻き時計とはそういう時計です。普段使いの時計は自動巻の方が良いのですが」という言葉にすっかり納得したのだった。

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昨年はまだ名古屋にはパテックフィリップの正規代理店が、三越と松坂屋に1店ずつしかなかったので、昔からパテックを取り扱っている三越に行き、2度目の入店で先の店員から購入した。購入を決めると店の奥にある応接間に通され、漆塗りの立派な化粧箱(写真参照)が恭しく渡されたのだった。私の名前は歴代のパテック・オーナー系譜に連なるのを許され、その証しとして、パテックフィリップ社長の名でスイスから「パテックフィリップ・インターナショナル・マガジン」が定期的に送られてくることとなった。そして私は店員の言いつけ通り、週末のお出かけの際に取り出し、リューズを巻き上げ腕に巻いているのだ。

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価 格:約170万円
満足度:星4

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