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放蕩記

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茶禅華 (良い気が流れている中華料理)

Category - 中国料理
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京都南麻布、大使館に囲まれた一角に瀟洒な一軒家がある。どことなく高貴な佇まいは、旧大使館公邸を改築したものと聞けば納得がいく。カメラを構えると半透明のガラス扉の向こうで、遠慮したのか、店員が身を隠すのが見える。その後でやおら扉が開かれる。「いらっしゃいませ」

広がるのは土足で上がるのが躊躇われるような上質な木の床。さりげなく置かれたセンスの良い調度品。つまり、良い「気」が漂っているような空間。

案内された円卓のある2階の個室。ベランダの植栽を抜けて柔らかく入る、光。ここで7人が3時間半のランチを楽しんだわけだが、それが長く感じられなかったのは、この部屋が居心地の良い処であったためでもある(余談だがトイレもまた落ち着ける空間なのでお試しあれ)。尤も、食事と会話が楽しかったという前提は言うまでもない。

ところで私たち夫婦の話をすると、比較的小食。アレルギーなど食べられないものは無い。辛いものも苦手ではないが、濃い味よりは薄味が好き(名古屋メシを除く笑)。そしてどうせなら沢山の種類が食べたい。この店の料理は、これら欲求を完璧に満たした。

この日のランチは15品、18,000円のコース。飲み物については、アルコールのペアリング(9,000〜13,000円)もあるが、店の特徴として中国茶を中心としたお茶のペアリング(6,000〜8,000円)やアルコールとお茶のミックスペアリング(8,000〜13,000円)がある。私はミックス、アルコールの飲めない妻はお茶のペアリングを注文した。

お茶のペアリングについては、中国茶を中心にしたもので様々な種類のものがあり、器だけでもそれぞれに趣があり、見た目にも楽しげなものである。ミックスペアリングの私もいくつか飲んだ。冷たい日本茶も登場したが、これは冷水で1日かけて抽出したもので非常にまろやかであった。近頃は冷水でいれる日本茶が注目されているが、長時間かけて抽出すると色も綺麗な薄緑色になるのである。感心させられたのは、若いソムリエさん?がそれぞれのお茶のことについて精通しており、食通さんらからの細かい質問にも丁寧に回答していたことだ。自分が答えられない質問には即答せず確認してきてから答えるなどの姿勢も好感が持てる。

ミックスペアリングのアルコールについても、ワインを中心として料理に合ったものであった。謎かけ的に出された紹興酒のような味のアルコールが日本酒であったりして、軽い驚きも楽しめた。

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1階はフロアー席。茶器が飾られている。
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2階の個室。今回はここで7人の会食。
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さて肝心の料理については、まずは可愛らしい小さな器で出された細麺。お茶のオイルを使った味付けでさっぱりと頂く。
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毛蟹を絹笠茸に詰めた食感の良い一品。
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叉焼は甘めに焼いた本格広東風。とろろ昆布と合わせたクラゲ。
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車海老真丈の春巻き(写真撮り忘れ。店のサイトに代表的な料理として写真あり)は春巻きの皮が軽やか。

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スペシャリテですと紹介されたのが、雉の極上スープ、ワンタン添え。澄み切ったスープはまさに上品な味。
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大和豚の四川の香り炒めは、2種類の唐辛子と何種類かの山椒で味つけられた骨つきの豚。唐辛子は辛すぎる食べない方が良いと説明された。唐辛子もそうだが山椒もしっかりと効いている。しかし豚肉自体は辛すぎることがない。これはとても美味しい。
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口直しのイチジクと中国製の梅干し。
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ふかひれ姿煮。立派なフカヒレだ。白湯のクリーミーなソース。
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くぬぎ鱒、蓮の葉包み蒸し。
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紅ひゆ菜の瞬間炒め。
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ラム炭火焼き、クミンの香り。この料理に限らずクミンが効果的に使われている。羊肉は得意ではないが、このラムは美味しく頂いた。やはり何でも質の良いものは美味しいということか。
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冷やし担々麺。
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台湾式ライチ紅茶とパール。
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杏仁豆腐。杏仁豆腐は元々が暖かい料理だったとのこと。通常の冷たい杏仁豆腐と、熱い杏仁豆腐の2種類が供された。
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シェフ川田智也さんは、中国料理の麻布長江、日本料理の龍吟の経歴があるだけに、中国料理に和食のエッセンスが組み込まれたイノベーティブな中国料理だと思う。量や味付けも和食に馴染みの深い我々には嬉しいものだ。最後に挨拶に来られたが、若々しく低姿勢で感じの良いシェフだ。

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