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放蕩記

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Waku Ghin (世界の和久田哲也シェフの店、シンガポール超高級鉄板焼き和食の評価は…)

Category - 日本料理
Waku Ghin

大なホテル「マリーナベイサンズ」に付随する巨大なショッピングセンターの一部に巨大なカジノのエリアがある。そのエリアは4層構造の円形で、地下1階から3階までのカジノが吹き抜けになっている。つまり地下1階がカジノの1階であり、カジノの2階から4階までは回廊状になっていて1階部分を見下ろすような構造である。カジノの1階は喫煙可能エリアなので微かにタバコの臭いがする。2階は禁煙エリア。3階4階は高額な掛け金のハイローラーのための個室がある。このカジノエリアの3階にワクギンなどレストランが数店舗ある。カジノエリアの出入りにはいちいちパスポートの確認があるが、レストランに行くにはもちろんその必要はない。

今回シンガポールに旅行するにあたり、印象的なレストランを考える上でその一つにこの店を選んだ。マリーナベイサンズに宿泊するので近いところ、そして有名な店と言うだけの理由。和久田哲也シェフのシドニー「Tetuya's」での成功話は私も聞いたことがある。予約が面倒そうなので、アメックスのコンシェルジェに頼んだ。午後5時半からと8時からの2部制で8時からにした。予約確認書には、その日は日本語のできるシェフはいないだろうと書かれていたがそれぐらいは別に構わない。

コースは1種類で一人450シンガポールドル(1シンガポールドル=80円として約36,000円)と、シンガポールのレストランでは最も高額な部類である。もともとアルコールが日本よりも高いシンガポールなので、アルコールを頼んだらどうなることやらと思ったが、グラスシャンパンとグラス赤ワインんを頼んだが、いずれも25ドル(約2,000円)と安く感じる値段設定であった。しかし妻の頼んだジンジャエール10ドル(約800円)は良いとして、ミネラルウォーターが一人20ドル(約1,600円)の二人分と言うのはあんまりだろう。トータル1,000ドルにサービス料10%と消費税7%を足して総額1,177ドル(約94,000円)とかなり高額なディナーになった。

シンガポールの建物内は、空港だろうがホテルだろうがレストランだろうが、どこだって冷房効きすぎ。まるでアメリカだ。アジア系の民族が多いのに皮膚感覚が日本人とはかけ離れているかのようだ。ワクギンも例外ではなかった。鉄板カウンターなので調理が始まれば熱が来るだろうと思っていたが、そんなことはない。日本の鉄板焼きステーキやお好み焼き屋を想像するとまるで違うものである。上品に鉄板を利用するだけなので、煙や熱や臭いが襲って来ることはない。だからいつまでも部屋は冷えている。その6人用の個室には、我々2人とそしてフランス語を話す老夫婦の2組だったが、ヨーロッパの上品な老夫婦には冷房がこたえるようで、何度も室温を上げるようリクエストしていたが一向に上がらない。おそらく部屋単位で設定ができないのであろう。しかも料理と料理の間の時間がかかりすぎで、老婦人がイライラしているのがわかった。結局デザートを食べ終わるまでの時間で3時間かかるものであった。あと、別の個室で中国系の若い女性のグループが誕生日パーティーをしているようで、ずっと大騒ぎ。中国人+若い娘+パーティーとくればうるさくないわけはない。店の人もこれには何度も謝りにきたが、まあ酔っ払いのおっさんじゃなく、若い娘の楽しそうな声はそれほど気にはならない(ワクギンでパーティーするなんてどれほどのドラ娘かとは思うが)。

カジノフロアーの3階(実際は2階)のエレベーターを出たところからワクギンを写す。(店の外はカジノが写り込まないように注意しなければならない。カジノでの写真撮影は厳禁だ)
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ワクギン店内の通路。
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個室ではフランスの老夫婦と同席した。
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さてようやく料理の話となるが、全10品。はじめに北海道産の雲丹や蟹など魚介類の食材(ロブスターは動いている)を桶に入れて見せに来る。すごい食材であることは分かる。

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はじめの1品はオリーブオイルを使った白身魚の刺身。濡れ箸でいただく。グラスシャンパンはビルカール・サルモン BILLECART SALMON BRUT RESERVEで薄い琥珀色の美味い酒だ。

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次はスペシャリテ、キャビアとボタンエビとウニの合体したもの。想像通りの味で、美味くないはずがない。

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次が鮎。いずれも美味しい。シェフはアジア系の2枚目の若者。袖からちらりと刺青が見える。ロブスターの下ごしらえを始める。その傍ら、塩を焼き、その上にタラバガニを乗せて蒸し焼きにする。食べやすいようにして供される。ふっくらとして美味。

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続いては焼きアワビの海苔とオリーブオイルのソース。美味。ボーヌ プルミエ・クリュ レ・トゥロン BEAUNE 1er CRU LES TEURONS、赤ワイングラスも良い味。ロブスターの料理が出来上がりパンとともに出される。ロブスターを食べた後の美味いソースをパンに染み込ませて食べる。残ったパンは皿とともに下げられた。

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しゃぶしゃぶ用の肉のように薄い滋賀県近江牛がクレープのように巻かれて、中はレア、外はミディアムに焼かれ、にんにくチップ、わさび、ねぎ、ポン酢たれをつけて食べる。美味しいのだが2口ぐらいで食べ終わる量で、肉が少なくて欲求不満になりそうだ。次が鯛茶漬け。次に熱々ではない低温のお茶。

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場所を変えてのデザート。アイスクリーム、メロンの入った氷。コーヒー。綺麗なガトーショコラ。マカロンなどのプチフールで終了。

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これだけの値段の店なので、店員さんらの応対は丁寧でにこやかで、きちんとしていて問題ない。高級食材のオンパレードで不味いはずはない。ボリュームも最後まで安心して食べられる量で問題がない。しかしその創作度合いが日本の高級料理店の技術レベルには達していない。それより、冷房効きすぎ、時間かかりすぎ、値段高すぎ、これが総合評価を下げる原因である。

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