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放蕩記

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アトリエ・インカーブ展

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トリエ・インカーブ展を浜松市美術館で見た。凄すぎて言葉もない。出てくる感嘆表現は、ため息でも涙でもなく、笑い。圧倒されると笑えてくるものなのですね。そして私は思わず「あんたには勝てない」とつぶやいていた。

アトリエ・インカーブとは大阪市にある知的障害者のための福祉施設で、ここに通院する障害者はアトリエでアート作品を制作している。これらの作品はまず2005年ニューヨークで注目され、以後シカゴ、サンフランシスコ、日本では21世紀美術館、天保山サントリーミュージアムなどで展覧会が催されている。今回の浜松市美術館での「アトリエ・インカーブ展」は2010年3月28日までの開催で、NYで劇的なデビューを飾ったアーティスト4人に、新たな新星3人を加えた最新作55点を公開するものである。

それぞれのアーティストの作品はおのおのが全く独自である。全く同じテーマで描かれており、全くぶれず、そして延々と貫かれている。この世の中の誰の作品とも似ていない。上手に描こうとか、評価されようとか、高く売ろうとかいった邪念が感じられず、ピュアな感動がある。おのおのが好きなものをそのまま発散している。それは全く現代アートである。にもかかわらず理論で完全武装した例えば小谷元彦などの作品の対極にある。草間弥生の作品に近いものがあるが、草間はもちろんインテリでありその原始のエネルギーをアートとして昇華している。アトリエ・インカーブはより生でありそのエネルギーだけがほとばしり出ているかのようである。知的障害というマイナスのエネルギーでも、それを生かしプロデュースする人(今中博之氏)に恵まれると、このような離れ業を成し遂げることができるということを思い知らされた。彼らの制作風景のビデオも上映されており面白い。作品を元に作られたグッズも販売している。図録はお買い得。

アトリエインカーブのサイトはこちら

価 格:800円(図録1250円)
満足度:星4

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