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放蕩記

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矢野顕子 さとがえるコンサート2010 / 名古屋ブルーノート

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野顕子が名古屋ブルーノートに来るので一緒に観に行こうと家内に誘われた。2010年12月9日、1st ステージだ。それほど乗り気ではなかった私はぶっとんだ。感動で涙が滲むのではないかと思うほどに。矢野顕子って今こんな風になっているんだって。

思えば私が矢野顕子に触れたのは1976年、彼女のデビュー作にして今も色あせないと言われている「Japanese Girl」だった。ロック好きの友人がカセットテープに入れて何度も繰り返して聞いていたアルバム。今まで耳にした事もない奇妙な曲にはじめは違和感を感じつつも次第に引き込まれて行ったのを昨日の事のように憶えている。特にリトルフィートがバックを務めた「気球にのって」は忘れられない一曲だ。

その後の矢野顕子の活動は目覚ましい。絶頂期のYMOとの共演、CMソングの大ヒット、坂本龍一との結婚。しかし私の矢野顕子への興味はデビューアルバムで完結してしまっていた。それを超える衝撃を受ける事はなかったのである。そんな私の無関心にはもちろん全く関係なく、日本を飛び出しアメリカに渡った矢野顕子は、ジャズの大御所たちとセッションを組むなどして活動の深度を深めて行ったのだった。1996年からは年末に日本に帰国し行う「さとがえるコンサート」を開始する。2008年にはグラミー賞受賞音楽プロデューサーのT・ボーン・バーネットのプロデュースによるアルバム「akiko」がリリースされ、それが現在のバンドメンバーの原型となっている。そのT・ボーンがプロデュースを引き受けるきっかけになったのは彼が「Japanese Girl」を聞いた事だという逸話は私には一層興味深い。30年経って矢野顕子は原点に帰って来た。そして私は再び矢野顕子に出合ったのである。

「さとがえるコンサート」のプロモーション映像ではそんな驚愕の音楽の一端が垣間見れる。

それにしても何とプログレッシブでフリーでジャージーな演奏だろう。レッド・ツェッペリンの「Whole Lotta Love」も矢野の代表作「ラーメンたべたい」もこのバンドが演奏するとほとんど原型を留めず未知のファンタスティックな曲に変貌する。矢野のピアノとともにマーク・リーボウのヘビーなギターも特筆すべきだ。

コンサートで感銘を受け、さっそくアルバム「akiko」を購入した。もちろんアルバムも良いのだが、ライブの即興性、迫力には及ばない。ライブで矢野は「私は演奏する度に変わるので、また来年も聞きに来てくれたとして、同じ曲を演奏したとしても楽しめると思う」と語っていたが、それは誇張でも何でもない。来年もまた聴きに行きたいと思った。

ブルーノートでは開場し入場した後、開演前の1時間ぐらいの間に食事やドリンクを楽しむのだが、ちょっと慌ただしい雰囲気でそれが少し残念だ。

価 格:ミュージックチャージ 8900円(食事別)
満足度:星4

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2 Comments

451f  

bluenote

羨ましいです。本当に。
デビューアルバムが 1976 年ってあたり、まだ自分が生まれる前なので、よくも悪くも時代を感じます。当時ですからマスターはレコードでしょうか。
矢野さんのピアノを弾く指さばきって、素人目にも、見ていて驚異に映ります。
SNS とは違う感想で失礼致します。

2010/12/15 (Wed) 02:08 | EDIT | REPLY |   

Dr.Takabo  

Re: bluenote

451fさんコメントありがとうございます。デビューアルバムはもちろんLPでした。CDになってからそれも買いましたが。デビューアルバムで興味が完結したと書きましたが、全く興味がなかった訳ではなく、1981年のアルバム「ただいま」も好きだったことを思い出しました。そう言えば何かのインタビューで坂本龍一が「自分は努力してこうなったが、矢野顕子はもともとの天才だ」というようなことを語っていたらしいです。

2010/12/15 (Wed) 20:46 | REPLY |   

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